下町フリースクールfrēo(旧トトロ) 本文へジャンプ
代表挨拶


 近頃『おはよう』『こんにちは』『ありがとう』こんな会話が街角から消えている様に感じます。隣の人は何をしているのだろう・・・。顔?見た事ない。
 テレビドラマで『人と言う字は支えあって出来ている』と話していたドラマがあります。確かに人は1人で生きていけない。弱い動物と言えば弱い動物なのかもしれませんね。人が生きるうえで喜怒哀楽があります。喜怒哀楽には様々なドラマがあり、人との触れ合いの中で沢山の喜怒哀楽が生まれると思います。
しかし・・・今、子ども達はその喜怒哀楽を1人でパソコンの前で。テレビの前で。人と人との関係の中以外で感じている子が増えています。パソコンでパソコンの中の人と話をして嫌な事を言われたらパソコンを消せばいい。パソコンでパソコンの中の人と話をしてムカついたら相手を罵倒していい。だって、自分は関係ないもん。痛くないから。相手なんて知らない。
 何かこの様な現実を聞くと悲しく思います。人には興味がない。人との付き合いは面倒だ。だから、他人が何しようが関係ない。確かに、人が10人集まれば十人十色様々な人がいますから、面倒な人もいると思います。嫌いな人もいると思います。面倒だと言われれば面倒なのかもしれませんね。
は、下町に産まれ下町で育っています。朝家を出ると近所の人に『今から?遅いね!学校遅れるぞ!』夜遅く帰ると『今帰り?何時まで遊んでるの!』正直、学生の頃はそんな地域から出たいと思いました。皆に監視されているようでとても嫌でした。
 でも・・・困っている時。『どうした?』と声を掛けてくれます。1人で寂しい思いをしていると笑顔で声を掛けてくれます。寂しい時、この地元に戻ると心が温まり自分は1人ではない!と感じます。この地元の街全体が自分の家の様に感じます。だから、この街に帰ってくると安心するのです。今、私は地元が大好きです。離れたいとも思いません。この街でこの地元で永遠に住み続けたい・・・だって、1人じゃないから!
 今、私は近所の子どもに『早く帰れよ!』『何処行くんだ?』『いつまで遊んでるんだ!』自分が言われていたことを、子どもに言っている自分がいます。もしかしたら、彼ら彼女らは嫌だな。と思っているかもしれません。でも、彼ら彼女らは自分の子ども同然です。地域にいる子ども達は皆自分達の子ども。その様な考えがあればこそ周りの大人達は子ども達に対して地域全体が見守り成長を助ける事になると思うのです。地域は家なんです。
 大人もそうです。隣近所の顔も知らない。子育てや様々な悩みを持つ。でも、誰にも相談できない。1人でいる子ども。家と学校の往復。誰にも話しかけられない。友達はパソコン。悲しすぎる世の中ではありませんか。
人は1人では決して生きてはいけない、弱い動物なのかもしれません。弱くていいと思います。弱いから皆で助け合う。それが本来の社会ではないでしょうか・・・。今こそ、人に興味を持ち。隣近所の人たちと交流を持ち。人と人との繋がりから子ども達を守っていかねければいけないと思います。
 そして・・・『おはよう』『こんにちは』『ありがとう』そんな声が響き渡る世の中になって欲しいと私は切に願います・・・。
私達下町フリースクールfrēoは今の世の中だからこそ、人と人との繋がりを大事にし、子ども達と沢山の喜怒哀楽を表現する場を目指しています。沢山の想い出を是非一緒に作っていきましょう。

下町フリースクールfrēo
代表 梅蔭 隆喜 (ウメカゲ タカヨシ)